第2回 2019年11月20日

CSR部員塾第15期下期(実践編)の第2回が11月20日、東京・京橋のシティラボ東京で開催された。企業はSDGs(持続可能な開発目標)をどのように使いこなしていくか、また長期的な視点による野心的な目標をどう設定できるかについて、講義やワークショップが行われた。企業事例として、三菱ケミカルホールディングスの「KAITEKI経営」について紹介された。(鈴木朋幸)

◆SDGsを企業はどう使いこなしていくか
笹谷 秀光氏(CSR/SDGsコンサルタント、社会情報大学院大学客員教授)

笹谷氏は、「SDGs経営」の重要性を強調した上で、参加者に向け「部署内で完結するのではなく、経営陣に直接伝えるべき」と説明した。また、世界企業はこの潮流をいち早くキャッチして動いているのに対して、日本の企業も一刻も早く「SDGs経営」に移行すべきと述べた。

近年、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の増加のなかで企業がSDGsに取り組む重要性がますます高まっていることに触れたうえで、連携・協働で新たな価値を生み出す「協創力」がポイントになると述べた。

◆企業は「野心的な長期目標」をどう設定するか
後藤 敏彦氏(NPO法人日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)理事・最高顧問)

後藤氏は、宇宙や人間の歴史において、「農業革命」や「産業革命」といった大きなパラダイムシフトを紹介した上で、2015年のSDGsは、まさに直近のパラダイムシフトであると説明した。

このパラダイムシフトにおいて重要な認識は、「無限の成長は有り得ないこと」、そして「資源が有限の中でどのように発展させていくか」という問題意識が必要となると強調した。

こうした認識の下で、具体的に社内で長期目標を策定する際に重要となる点として、男女の若手の人材や発想力豊かな人材など多様性をもつ人材が、目標策定にある程度の決定権をもつメンバーとして含まれていることが求められると述べた。

目標設定に向け、中長期の到達点としての「ありたい姿」(長期ビジョン)を設定し、そこからバックキャスティング(逆算)して、現時点からビジョンまでのロードマップを描く考え方の重要性を指摘した。

◆ワークショップ(野心的な長期目標の作り方)