2019年1月16日開催 第14期下期「CSR部員塾」第4回 4限目のワークショップでグループ発表の様子

◆2級教科書ポイント解説(5章)
講師:町井則雄氏(株式会社sinKA 代表取締役社長/株式会社オルタナ オルタナ総研フェロー)

町井氏は、21世紀の大きな課題は「人口増加と水問題」であると強調。世界には水不足に悩む地域が多く存在し、場合によっては水不足が原因で紛争や戦争が起こりかねない状況であると説明した。続いて、人口の増加にともなう温室効果ガス排出問題を取り上げ、CO2排出量取り引きが、未来のビッグビジネスになり、そうなった時にアメリカはイニシアチブを握れなくなり、そのためトランプ大統領はパリ協定を離脱したと関係性を解説した。並行して自然エネルギーへの取り組みが世界で行われている中、持っている技術力を生かしきれず遅れを取っている日本の現状に警告を発した。

◆企業事例9:富士ゼロックス
講師:渡辺美紀氏(富士ゼロックス株式会社 CSRグループ グループ長)

渡辺氏は自社の事業について、コピー機などオフィス機器における「紙・ドキュメントの民主化」により、「より良いコミュニケーションを通じて、人間社会のより良い理解をもたらすこと」をビジネス目標の原点としていると説明。海外での生産が増えるなか、中国におけるCSR調達の取り組みについて、調達先との協働や従業員支援プログラムなどを紹介した上で、「労働環境など人権に配慮する取り組みは、製造コストの低減にもつながる」と指摘した。富士ゼロックス深圳の離職率は、3~4%と平均の3分の1程度と低い。ILO(国際労働機関)の視察でも高い評価を受けているという。さらに顧客オフィスでの情報環境整備、働き方提案などの取り組み、また教育支援などの社会貢献活動を紹介。今後もCSR経営を強化し、サステナブルな社会の実現を目指す方針だと述べた。

◆企業事例10:イオン
講師:金丸治子氏(イオン株式会社 グループ環境・社会貢献部 部長)

金丸氏はCSRへの取り組みに非常に積極的な同社の具体的事例を交えつつ講演。特に「脱炭素」と「自然エネルギー」への取り組みを重点的に説明した。その中で「イオン脱炭素ビジョン2050」の解説では、店舗で排出するCO2などを2050年までに総量でゼロする取り組みを紹介。また、太陽光発電を行っているお客様から余剰電力について中部電力を通じて調達し、店舗で使用する取り組みを取り上げ、供給した電力量に応じて同社のWAONポイントをお客様に進呈することで連携を図っていると解説した。

◆ワークショップ(SDGsアウトサイドイン)
講師::森摂(株式会社オルタナ代表取締役、オルタナ編集長)

ワークショップでは、SDGsの169のターゲットを参考に、グループの受講者の所属企業で1社を選択。17の目標で自社のリスクとチャンスをそれぞれ書き出し、企業としてどのように対応していくべきかを各グループで話し合い、発表を行った。前回のワークショップにも関連するが、17の目標だけでは自社の事業との関連性が掴みにくいが、169のターゲットと関連付けることで、見えにくかった自社の課題や貢献できるポイントが見えてくる。受講生は前回のワークショップに引き続き、169のターゲットの重要性について理解を深めた。