2018年5月16日に開催された第14期上期「CSR部員塾」第2回で

◆3級教科書ポイント解説その1
講師:鈴木均氏(株式会社国際社会経済研究所 顧問)

国際社会経済研究所の鈴木均顧問は、「CSR経営に取り組むための基本概念の理解とマネジメント構築のためのガイド」と題して、「最初にCSRを理解することが大事だ」と切り出した。そして、社内でCSRへの取り組みを成功させるカギとして、「経営者になったつもりで、全体を俯瞰して見ること」と語り、最も重要なポイントとして、「経営トップの参画とリーダーシップの発揮が必要不可欠である」とした。

◆ISO26000 
講師:川村雅彦(オルタナ総研 所長・首席研究員/CSR部員塾 塾長)

2限目では、川村が「ISO26000(社会的責任のガイダンス規格)」について説明した。ISO26000が企業に求めていることや経営に落とし込むためのプロセスを話した。パリ協定やSDGs(持続可能な開発目標)が採択された2015年が「文明史的転換点」とし、ビジネスの競争軸が、「社会課題の解決」へと変わったと強調。「大量生産・消費などの20世紀的ビジネスモデルは終焉を迎えた」と警鐘を鳴らした。

◆ワークショップ:マテリアリティ初級ワークショップ
「マテリアリティ初級ワークショップ」では、3~4人のグループに分かれ、マテリアリティ(重要性)の特定を行った。グループはそれぞれ代表企業を一つ選び、社会にとっての重要性、企業・組織にとっての重要性についてマッピングしていった。最後のグループ発表では、参加者同士の質疑応答で盛り上がり、自社の事業を外部の視点から見直す機会となった。

グループごとにマテリアリティの特定を行った

◆企業事例2: ファーストリテイリング
講師:シェルバ 英子氏(株式会社ファーストリテイリング サステナビリティ部 ソーシャルイノベーションチームリーダー)

ファーストリテイリングは、グローバル展開するなかで、地域や社会への貢献について問われるようになり、CSRの重要性を強く認識するきっかけになったという。2005年にはビジネス戦略としてとらえ始め、社会貢献室からCSR部に名称変更した。同社は、難民キャンプへの衣類寄贈やバングラデシュでソーシャルビジネスに挑戦するなど、「服のチカラ」で世界をより良い方向に変えることを目指す。アパレル製造小売業世界3位となった現在は、時に社会から厳しい声をもらうこともある。その際にどう判断するか。シェルバ英子氏は「CSR部だけが対応するのは限界。ビジネスの枠組みを見直す必要がある」と話す。そこで、同社は2016年にCSR部からサステナビリティ部に名称変更し、サステナビリティポリシーを策定した。シェルバ氏は「私たちならではの価値創造とは何かを常に考えていきたい」と語った。