ティファニーがインスタグラムで公開した残留を求めるメッセージ。2日間で7万人以上が「いいね」を押している

米宝飾大手のティファニーは5月9日、同社のインスタグラムやツイッターで、トランプ大統領に対し、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」にとどまることを求める声明を発表した。同大統領は、今月26日~27日に伊・タオルミーナで開催されるG7後、離脱か残留かを表明すると見られている。(オルタナ編集部=小松遥香)

CNNによると、ティファニーが政治的見解を表明することは異例。米ファッション雑誌のELLEやハーパーズ バザーなども一斉にこのニュースを報じた。

ティファニーが発表したメッセージは、「親愛なるトランプ大統領へ」という起句から始まる。

「ティファニーは引き続き、積極的な気候変動対策に取り組むことを支持します。どうかアメリカがパリ協定にとどまるよう決断してください。気候変動が引き起こす災害は現実のものであり、地球と子どもたちにもたらす影響は計り知れないものです」と続く。

ティファニーは2011年からCSRレポートを発行しており、昨年には、2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにすると発表。持続可能な調達や包装材に再生紙を使用するなどCSRやサステナビリティの取り組みに力を入れている。

この件が注目される理由は他にもある。同社のニューヨーク5番街の旗艦店がトランプタワーの隣にあり、トランプ大統領が旗艦店の空中権を所有していることや、大統領就任に反対するデモなどによる警備強化で旗艦店の売上高が下がったことがあることなどだ。さらには、同大統領は、末娘に同ブランドにちなんで「ティファニー」と名付けていることも知られている。

米国では、4月30日にもレオナルド・ディカプリオなどハリウッド俳優がトランプ大統領の掲げる環境政策に反対する抗議デモ行進に参加するなど、パリ協定から離脱するかどうかに一層の関心が高まっている。

ティファニーのサステナビリティ

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