ラギー教授のスピーチ

© 2016, Takeshi Shimotaya

© 2016, Takeshi Shimotaya

ビジネスと人権に関する指導原則の策定と推進に尽力しているジョン・ラギー教授が1日目の全体会議でスピーチを行った。

ラギー教授は、「企業が持続可能な開発への貢献を最大化するために、持続可能な開発の『人』の部分を中核において、人権尊重の推進に努力しなければならない」とメッセージを伝えた。

そして「企業は、自らの事業や世界的なバリューチェーンを通して、人権尊重を推進することで、持続可能な開発の恩恵を最も必要としている人々の生活に前例のない大規模で肯定的な影響をもたらす」とした上で、企業がSDGsを進める上での懸念点を挙げた。

そのなかの一つとして、「チェリーピック(良いとこ取りをする)」がある。ラギー教授は、企業はSDGsの17目標すべてに対する可能な貢献についての評価をするつもりがなく、マテリアリティ(重要性)、または単にビジネス上のリスクと機会を置くことを基本として「チェリーピック」をする可能性があると指摘した。

「ビジネスと人権は、企業にとって重要なものとして最初は認識されていないが、実際には顕著なリスクだ。企業行動とそれに関連する行動は人々に負の影響を及ぼすものであり、今まではそれらを見逃してきた」とも警鐘を鳴らした。そして人権と気候変動の根本的な違いとして、人権は二酸化炭素の排出を埋め合わせするカーボンオフセットのようにオフセットすることができないことを強調した。

ホンデュラスの人権活動家の殺害