【サステナブル・オフィサーズ 第4回】

Interviewee
後藤 由美 氏(日本コカ・コーラ 広報・パブリックアフェアーズ 副社長)

Interviewer
川村 雅彦(オルタナ総研フェロー)

00_620_470_coca日本コカ・コーラは「サステナビリティ」を経営戦略とし、米国本社の方針のもとSDGs(持続可能な開発目標)へのコミットを表明するなど、積極的なCSRの取り組みを行っている。広報、パブリックアフェアーズの立場でCSRに関わる後藤由美副社長に、その考え方や取り組みを聞いた。

6月に完成した新本社ビル(東京・渋谷)は、CO2削減をはじめFSC認証木材の使用など環境配慮型であり、コカ・コーラ社のグローバルな環境コミットメントと整合するユニークな考えに基づき設計されている。

地域の活性化なくして、事業の成長もない
川村:コカ・コーラ社がグローバルに取り組んでいる水資源管理の「ウォーター・ニュートラリティ」は有名ですが、まず日本コカ・コーラのCSR/CSVに関する基本スタンスについて、お聞きしたいと思います。

後藤:ビジネス成長の必須条件としてサステナビリティを捉えており、CSRやCSVはサステナビリティの一環となります。

当社は米国アトランタにあるザ コカ・コーラ カンパニーの日本法人(非上場)ですが、日本全国で製品の製造と販売を行う6社のボトリング会社とともにビジネスを展開しており、全体で「コカ・コーラシステム」と呼んでいます。現地で製造・販売を行っていることから地域との結びつきは深く、事業を通じて地域の発展に貢献していくという理念のもと、CSR/CSVについてもボトリング会社と協働して取り組んでいます。

なお、経営戦略の一部であるという認識からコンセプトには自ずとCSVの概念が織り込まれていますが、社内では「サステナビリティ」という言葉に集約されて浸透しています。

川村:地域との連携からサステナビリティを考えていくということですね。コカ・コーラ社はグローバル展開をされているので、米国本社の考え方が基本だと思いますが、日本独自の活動があれば教えてください。

後藤:当社には、「me(個人)、we(地域社会)、world(環境) 」というサステナビリティのフレームワークがあります。meは個人(お客様)の健康とハピネスに貢献する活動、weは地域社会に貢献する活動、worldは地球環境保全の取り組みです。

この3つの重点分野の中に9つの活動領域があって、東日本大震災の復興支援など日本特有の活動も含まれます。これらの活動は感覚的に推進するのではなく、まず数値目標を設定し、四半期ごとに本社で結果の取りまとめを行っています。

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