2016年4月19日(火)より開講した「CSR部員塾 第11期」が8月9日(火)をもって最終講義となりました。
そこで、第11期の全講義のサマリーをご紹介します。内容に興味をお持ちのCSR担当者の方は、ぜひCSR部員塾第12期へのご参加をご検討ください。
自身のスキルアップ、企業や組織、社会のスキルアップに繋げてみませんか?

CSR部員塾 第12期 お申し込み方法

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CSR部員塾 第11期 全講義サマリー

CSR部員塾 第11期 第1回「CSRの基礎知識」

社会的課題の解決と企業の役割

公益財団法人 日本財団 監査部シニアオフィサー(オルタナ総研フェロー) 町井 則雄 氏
「企業が社会課題解決に取り組む意義」について、この先の社会変化を捉え、社会と自社の持続可能性を考えていく必要性を説明。さらに、「社会課題の絞り込み」については、CSRをキーに社会課題を見つめ直し、自社の得意分野を生かした課題を探すことが重要であると述べた。そのなかで、双方の持続可能性を高められる事業を独自につくることが大切であると語った。

日本のCSRの背景と方向性

株式会社ニッセイ基礎研究所 ESG研究室長(CSR部員塾 塾長) 川村 雅彦 氏
ブランディングは「製品・サービス」から「企業そのもの」の評価に変わりつつある。また、企業のあり方も問われている。ただ法律だけを守ればよいという訳ではなく、これからは自らを律する「ソフトロー」が重要であると説いた。CSRとは、「人」の問題。いかに人が思いやりを持って物事に接するかが大切と講演した。

CSR担当者に求められる思考と行動

株式会社オルタナ 代表取締役 オルタナ編集長 森 摂 氏
CSRに取り組む大前提として、「社会的課題の解決と経済的成果を目的とすること」、「NPOなどの外部と協働すること」、「企業価値やブランド価値を高めること」が重要であると語った。さらにCSRを進める上で、「社会対応力を伸ばすこと」、「CSRのメリットを経営陣や社内と共有すること」、「長期の経営視点が必要であること」そして、「引き算のCSR」が求められる思考と行動であると伝えた。

CSR検定3級模擬試験

株式会社オルタナ 代表取締役 オルタナ編集長 森 摂 氏
2016年2月に実施された第3回CSR検定3級の問題を用いて模擬試験を実施。設題の背景や意図について詳しい解説があり、理解が深められた。その後、本日の振り返りとして、4〜5名でグループディスカッションを行い、交流を深めつつ、講演内容の疑問点などを講師に直接問いかけるなど、参加者同士のコミュニケーションも進んだ。

CSR部員塾 第11期 第2回「CSRのPDCA」

CSVのマネジメントシステムに基づいたPDCA

株式会社リクルートホールディングス ソーシャルエンタープライズ推進室 CSR推進グループ マネジャー 白坂 ゆき 氏
自社のCSRを「企業活動そのものがCSR、事業で社会に貢献する」と定義。しかし、CSR部門が活動できる範囲は社会と社内への橋渡しに限られる。このような環境下で、社会に向けて「複数の事業を繋いで語るストーリーの構築と発信」、社内に向けて「社外の声を事業・経営に生かすための場・仕組みづくり」について試行錯誤しながら、これまで戦略的に設計してきた経験を語った。

CSRとブランド戦略の統合

株式会社日立製作所 ICT事業統括本部 CSR部部長 兼 ブランド戦略部担当部長 増田 典生 氏
「B to B to C to S」最後のSは「ソーシャル」。価値の最終提供先であり、社会的課題の起点でもある。それぞれの会社にとっての社会、「ソーシャル」について考えることが大切であると説明。そして、具体的に地域を巻き込んだ「攻めのCSR」の事例を紹介。最後にCSR担当者に求められる資質として、「青黒い人」というキーワードを用い、純真無垢な志をもって戦略的に取り組むことの大切さを伝えた。

CSRのPDCAサイクル

大和ハウス工業株式会社 CSR部長 近久 啓太 氏
自社のあるべき姿を「経済的側面(業績評価)」と「環境・社会的側面(経営健全度評価)」から考え、CSRブランディングをすることが大切。そのために、従業員一人ひとりの行動に落とし込む体系的なアプローチの説明があった。PDCAサイクルの特にCに着目し、健全な事業所経営について社内調整や評価を解説。具体的な調査を行いPDCAを運用することがいかに重要であるかを語った。

ワークショップ CSRのPDCAをともに考える

株式会社オルタナ 代表取締役 オルタナ編集長 森 摂 氏
最初にCSRのPDCAについて解説があり、次にグループワークを実施。4〜5名が1グループとなり、代表企業1社を選出。CSR指針の策定をはじめ、マテリアリティの特定、長期目標の策定、CSR行動計画、KPIの策定について話し合い、グループごとにその内容を発表した。その後、発表に対して活発な意見や質問が交わされ、充実したワークショップとなった。

CSR部員塾 第11期 第3回「CSRの社内外浸透/CSRの成果測定」

ESGの情報発信(エクスターナル)

NPO法人社会的責任投資フォーラム 理事・最高顧問 後藤 敏彦 氏
CSRの相関図を用いた現状と時代背景の解説ののち、昨年、大きな話題となった国連の持続可能な開発のためのアジェンダ2030(SDGs)とCOP21パリ協定の重要性について説明。これまでの社会は永遠に進歩、成長すると思われていたが、資源は無限ではなく限りがある。だからこそ、持続可能な発展に目を向けて循環型社会に転換することが必要だと語り、ESG情報の開示がその一助になると解説した。

CSRの社内浸透(インターナル)

株式会社三菱ケミカルホールディングス 経営戦略室(総合・ケミカル)KAITEKIグループ グループマネージャー 神田 三奈 氏
自社のマテリアリティについてグローバルな課題を経営戦略に落とし込み、それを3つの軸(心・技・体)に分けて、わかりやすく表現。経営とCSRが一体となる明確なビジョン「THE KAITEKI COMPANY」のあるべき姿、そして、持続可能な社会の実現に向けた取り組みについて説明した。講演後のグループワークでは社内浸透において参加者同士が考え方を共有する時間も設けられた。

レポーティングと統合報告

サンメッセ株式会社 営業企画部長 ソリューション戦略推進室長 田中 信康 氏
これまでの環境報告書、CSRレポートなどによる非財務情報の開示と、財務・IR情報の統合化の流れを説明。その後、統合報告の基本的な考え方からスチュワードシップコードやコーポレートガバナンスコードなどが求める内容について語られた。また、今後のレポーティングについてどのような課題があるかを踏まえた解説が行われた。

SROI

ビズデザイン株式会社 取締役 友田 景 氏
SROIとは、Social Return on Investmentの略称で、社会的インパクトを図る新しい手法であると説明。インプットからアクティビティ、アウトプット、アウトカムまでの一連の流れを定量評価ができることや、どのような手法で見える化ができるかについて解説があった。

CSR浸透度調査

大国屋ビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役
神奈川大学 国際経営研究所 客員研究員
拓殖大学 客員講師 青田 勝秀 氏
CSRは、社内全員が一丸となって取り組むことが必要。そのためには社内浸透度の見える化が重要となる。それを数値化する仕組みが「CSR浸透度調査」。「CSR理解」や「人的統合」などの因子分析によってPDCAのCをサポートすることが可能となり、現状の施策が有効かどうかを評価し、次策に繋げる一助となると説明した。

東洋経済新報社のCSR調査概要

株式会社東洋経済新報社 『CSR企業総覧』編集長 岸本 吉浩 氏
これまでに12回を数えるCSR調査。時代の流れとともに利用の方法に変化が見られている。近年では回答企業も増え、開示する情報も多くなっている。当初はCSRの推進に利用されていたが、近年では株式投資や就職活動にも使われ、CSR活動が推進することでより強い企業になっていくという原動力にもなっていると語った。

CSR部員塾 第11期 第4回「CSVの実践」

NEC(日本電気)のCSR/CSV

日本電気株式会社 コーポレートコミュニケーション部 CSR・社会貢献室長 森実 尚子 氏
NECが掲げるCSR経営の基本方針を紹介した後、2013年から2015年の中期経営方針「社会価値創造型企業への変革」のポイントを説明した。また、同社のCSRの取り組みの進化を解説し、「グローバル」「マテリアリティ」「ステークホルダーコミュニケーション文化」という3つのキーワードを上げて、今後の課題を語った。

企業のソーシャル・ミッション

株式会社イオンフォレスト(ザ・ボディショップ) 社長室 CRグループ リーダー 橋本 実佳 氏
自社のコミットメントでもある「よりよく、より豊かに。私たちが変えていく」に込められた想いや情熱を解説。その後、製品づくりの視点では、関わる全ての人々を対等なビジネスパートナーとすること、コマーシャルポリシーの視点では、社会に違いをもたらすことが重要だと語り、これまでの取り組み事例を具体的に紹介した。

伊藤園のCSVとは

株式会社伊藤園 常務執行役員 CSR推進部長 笹谷 秀光 氏
新グローバル時代のCSR/CSVとして、「持続可能性」が大切であると話し、社会的責任に関する世界の流れについて解説があった。これからは本業のCSRとして「発信型三方よし」の重要性を説明。一般的な「三方よし」に、連携・協働で新たな価値を生み出す「協・創・力」を加えて、共感・理解・継続を語ることができるかが大切であると述べた。

ワークショップ:CSV/ソーシャルビジネスの創出

株式会社伊藤園 常務執行役員 CSR推進部長 笹谷 秀光 氏
4〜5名のグループにわかれ、自社のCSR/CSV活動について意見を交わした後、グループの代表者がプレゼンテーションを実施。その発表に対しての活発な意見や質問が交わされた。また、総評として、笹谷氏より改善点や今後の取り組み方へのアドバイスがあり、充実したワークショップとなった。

CSR部員塾 第11期 第5回「CSR検定2級講座」

2級講座その1(2級公式テキスト第2章「さまざまなCSRイニシアティブを学ぶ」から)

一般財団法人 CSOネットワーク 共同事業責任者 黒田 かをり 氏
様々なCSRイニシアティブについて、背景から制定までの経緯についてポイントを解説。2級公式テキストの内容を深く掘り下げ、理解を深めた。また、これから先の国内トレンドとして、東京オリンピックへ向けたFSC認証などへの対応が注目を集めることになると言及があった。

2級講座その2(2級公式テキスト第3章「CSRを経営にどう統合するか」から)

明治大学 経営学部 特任准教授 関 正雄 氏
CSRを経営へと統合するために必要な要素として、「社内浸透」と「戦略の構築」を挙げ、それぞれの項目について説明。「社内浸透」については「ビジョン×システム×教育」を提示。「戦略の構築」については、「マテリアリティの特定」と「アウトサイド・インの発想」を実践していくことが重要であると述べた。

2級講座その3(2級公式テキスト第5章「CSR/ESGの新しい流れ」から)

公益財団法人 日本財団 監査部シニアオフィサー(オルタナ総研フェロー) 町井 則雄 氏
テキストにそって、CSRの歴史、ESGの考え方にいたる背景を解説。GPIFのPRI署名により、今まで以上に投資家がESGへの関心を高めていくことになると述べた。また、別の観点からジェンダーを含むダイバーシティについての説明も行われた。

2級模擬試験と解説

株式会社オルタナ オルタナ総研フェロー/CSR部員塾塾頭 藤解 和尚 氏
10月に実施される検定に向け、本講座のために用意した模擬試験を実施。その後、各設問の正解とポイントについて解説が行われた。受講者からの質問に適宜答えながら、2級公式テキストのポイントを明らかにするとともに、疑問点を解決する内容となった。

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