6月21日、第13期CSR部員塾の第3回目が開かれた。当日は、ISO26000についての講座や社会課題起点でのビジネスを考えるワークショップを行った。

1.3級教科書ポイント解説その2―企業に求められていることを中心に―
講師:黒田かをり(一財)CSOネットワーク 共同事業責任者/オルタナ総研フェロー

一般財団法人CSOネットワーク 共同事業責任者/オルタナ総研フェロー 黒田かをり氏は、3級教科書の第3章をもとに解説した。冒頭、「社会とつながる働き方」として、「仕事の意味を社会的視点でとらえ直す」、「消費行動でCSR企業を応援する」、「社内で社会的な事業を起こす」などの方法を挙げた。その後、企業がNPOと連携する意味を述べて、貧困削減に貢献するためのツールである「Poverty Footprint」を紹介した。黒田氏は、持続可能な社会をつくるためには、「ワークライフバランスの追求やダイバーシティ&インクルージョンなど、生産や消費のあり方を見直すことが求められる」と強調した。

 

2.ISO26000
講師:福渡 潔 SOMPOリスケアマネジメント株式会社 CSR・環境事業部長

SOMPOリスケアマネジメントの福渡潔CSR・環境事業部長は、社会的責任のガイダンス規格「ISO26000の有効活用」について講義した。ISO26000は2010年11月に発行された認証を目的としないガイダンス企画。企業だけではなく、すべての組織に適用可能だ。福渡部長は発行経緯や文書の構成のほか、「組織の評価を上げ、社会的な信頼を促進させる」「ステークホルダーとの関係を強化することで新しい視点を得ることができる」といった12の利点などについて話した。企業や大学、NPOのISO26000の活用事例を挙げながら、福渡部長は「あらゆる組織がISO26000を活用することで、これまで以上に社会的に責任を果たすことが重要」だとし、「組織にとっては競争優位につながる」とした。

 

3.ワークショップ―社会課題起点のビジネス創出ワークショップ―
講師:森 摂 株式会社オルタナ 代表取締役・編集長

6人1組でグループを組んで、ワークショップを実施した。テーマは、社会課題起点のビジネス創出。各グループで1社のCSR活動をSWOT分析し、社会課題の解決につながる事業をつくりあげた。それぞれのグループには異なる業種のCSR担当者が属しているので、それぞれの視点からアイデアが活発に出た。1時間に及ぶワークショップ後、話し合った事業計画を全員の前で発表し、フィードバックを出し合った。

 

4.企業事例3:SOMPOホールディングス株式会社
講師:後藤 愛 SOMPOホールディングス株式会社 兼 損害保険ジャパン日本興亜株式会社CSR室課長代理

企業事例として発表したのは、SOMPOホールディングス 兼 損害保険ジャパン日本興亜CSR室課長代理の後藤愛氏。後藤氏は、1990年代から始まった同社のCSR活動を時系列的に説明した。2010年4月からは、ホールディングス体制となり、CSR活動として、「防災・減災」、「健康・福祉」、「地球環境」、「コミュニティー」、「ダイバーシティ」の5つの重点課題を定めた。
同社ではCSRの社内浸透のために、全社員を対象にした研修や情報開示ツールを活用している。2010年からは、国内外のグループ会社を対象にしたESGアンケートを始め、定量的に情報を収集し、開示している。
SDGsに沿った活動を行うために、経営層向けの勉強会を開いたり、ステークホルダーとのダイアログを実施したりして、取り組みを見直した。