東京メトロ東西線木場駅から徒歩7分の「フジクラ 木場千年の森」(フジクラ提供)

非鉄金属メーカーのフジクラ(東京・江東)は5月17日、江東区木場にあるビオトープ「フジクラ 木場千年の森」の説明会を住民などに対して開催した。(オルタナ編集部=小松遥香)

ビオトープは2010年に開園。今年で7年目を迎え、カワセミやカルガモが飛来するなど多様な在来種が生息する場所へと発展している。

説明会は年に2回開催しており、今回は過去最大の193人が来園し、親子連れの住民などで賑わった。

木場で千年続く森づくりを目指して

同ビオトープに飛来したカワセミ(フジクラ提供)

フジクラは1885年に東京・神田で創業し、1923年に現在本社のある江東区に本社を移転。敷地面積2200平方メートルのビオトープがあった場所には、かつて電線を製造する同社の工場があったという。

同社は再開発に伴い、工場跡地に大手企業の本社ビルや商業施設を建設する中、日本古来の在来種が生息するビオトープと自然風庭園を併せた「フジクラ 木場千年の森」の開園を決めた。

荒川流域の自然を手本とし、遺伝子レベルで生物多様性に配慮して設計したというビオトープには、関東南部に生息するタブノキやクヌギなどをはじめとする111種類の在来種を植栽。2つの池には荒川流域の水草を移植し、モツゴやギンブナなど魚類7種を放流した。

同社CSR推進室の山本高嗣氏は、「在来種の生物多様性を復活させ、千年続く森にしていきたい。ビオトープは、自社と地域の方々や近隣企業の方々とのコミュニケーションの場になっている」と話した。

課題としては、金魚などが池に放された事例を挙げ、外来種などが持ち込まれないように管理に気を配っていると説明。

同社は今後、池の水の循環ポンプなどのビオトープ内で使用する電力を自然エネルギーでまかなう計画。今年8月末には、隣接する同社所有のビルの屋上で、発電のための太陽光パネルの設置が完了する見込みだ。

 

説明会の数日前には、カワセミの子どもが誕生。当日は、親鳥が餌を運ぶ姿を撮影しようと地域の写真愛好家らも集まっていた

ビオトープ内を闊歩するアオサギ

春の花、シラン(紫蘭) がいたるところに咲く

夏が近づくと咲く、テイカカズラ(定家葛)

 


フジクラ 木場千年の森  

 http://www.forest1000.fujikura.jp/index.html

ビオガーデンの公開時間帯(年末年始、管理作業期間除く)
4月〜9月  7:00〜18:00
10月〜3月  7:00〜17:00