責任投資原則協会(PRI Association)の理事に、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の水野弘道・管理運用業務担当理事兼CIOが選出された。世界を代表する機関投資家であるCalPERSの推薦を得て、著名機関投資家でもあるスウェーデン公的年金Andra AP-fondenのCEOであるEva Halversson氏も同時選出となった。GPIFの動きは、昨年のPRI署名を機に本格化かつ具現化している。国際潮流の中心に日本が積極的に関わることで、ESGマテリアリティはますます進化する。(オルタナ総研 事務局長 / サンメッセ株式会社 執行役員 営業企画部長 田中信康)

今年の9月にシンガポールで開催された「PRI in Person 2016(年次総会)」には、世界中の著名機関投資家が参加した。この席上でGPIFの水野氏がボードメンバーに立候補したことで、その去就が注目されていた。

この総会では、水野氏から「世界で一番巨額の年金基金というスタンスではなく、まだまだやるべきことは多々あるものの、欧米の大手年金基金を推し進めてきた責任投資を日本はもちろん、世界を見据えたユニバーサルオーナーとして発信していきたい。」という力強い言葉が発せられ、日本に対する期待が高まったことは間違いない。

※下記YouTubeを参照

PRI in Person 2016 – Investing for the long-term: perspectives from institutional investors

前回のコラムでも触れたが、間もなくGPIF主導による国内株式を対象としたESG指数が公表される。海外公的年金のESG指数運用に関する様々な取り組み事例も参考にしながら、慎重かつ積極的な議論が交わされていると聞く。