第12期CSR部員塾が10月19日に始まった。部員塾は月に一度開催され、5回の基礎・中級セミナーを通して、CSR担当者に必要とされる幅広い知見を提供することを目的としている。

第1回のテーマは「CSRの基礎構造」。世界情勢や歴史的背景を通して、「CSRとは何か」という基本を学び、何のためにCSRが必要なのかを各受講生が考える構成だ。

1. 「CSRの基本構造とCSR部員の役割」10:00 ~ 12:00
講師:森 摂 (株式会社オルタナ 代表取締役 オルタナ編集長)

img_5812-aアメリカ大統領選やイギリスのEU離脱など混乱の世界情勢が生まれる背景と企業がCSRに取り組む理由には深い関係がある。講義は、20世紀から21世紀にかけて起きたどのような変化がCSRを生んだのかという説明から始まった。
CSRは「企業の社会的責任」と訳される。しかし、それだけでは意味を正確に捉えているとは言えない。講義では、CSRの定義や関連用語を再定義し、CSRとCSVをどう捉えるかなどCSRの総体的な概念について説明。CSRの必要性や携わる意味をあらためて考える講義内容となった。

2. 「日本のCSRの背景と方向性」13:15 ~ 14:45
講師:川村 雅彦 (株式会社ニッセイ基礎研究所 主席研究員 CSR部員塾 塾長)

img_5816日本のCSRが歩んできた道のりについて、その特徴や問題などを細部にわたる分析とともに解説。世界から見た日本のCSRやこれからの日本のCSRなど、長期的目線でCSRを考えるにあたり不可欠な知識を伝え、CSR/CSV経営まで掘り下げて説明した。「CSRとは企業体質そのもの」と講師は話す。受講生の多くがCSRについての理解が一気に深まったと感想を述べた。

 

3. 「社会的課題の解決と企業の役割~企業が重視すべき社会課題とは~」15:00~16:30
講師:町井 則雄 (株式会社SINKA 代表取締役社長 オルタナ総研フェロー)

img_5825CSRに携わる人が知っておくべき、グローバルかつローカルな社会的課題を説明。世界や日本にとって、2016年はどういう時代なのか。企業が向き合うべき課題はどこにどのように存在するのかを分かりやすく解説した。「社会課題解決型ビジネス」を生み、実行するのに必要なものは何か。社会課題の解決という視点から見るCSRの可能性を伝えた。

 

 

4. 「本日の講義の振り返り」16:45~18:15 
講師:川村 雅彦 ・ 森 摂

振り返りでは、各受講生がグループになり、講義で理解したことや疑問に思ったことなどを出しあった。各グループの受講生は、それぞれの企業のCSR事例や課題などを互いに紹介し合い、意見交換もできた様子だった。川村塾長は最後に、「CSRの基礎を理解したうえで、どう具体的に落とし込んでいくか。自分のCSRをつくらなければいけない。自社のCSRを特定しなければいけない。あなたがどうやって決めるかという方法論は教えますが、自分のCSR/CSVを講義を通して決めなければいけない」と受講生に語りかけた。

次回の開催は、11月18日金曜日で「CSRのイシュー」。単発受講も受け付けている。

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